スェーデンのGreta Thunbergさんをきっかけに世界各国の学生たちが、自分たち一人ひとりの将来に危機感を感じ、各国の政治家に訴えるようにデモ活動を実行している。
彼らの言い分としては、「大学で一生懸命学んでも、学んだことが活かせないほどに地球環境が変わってしまったら意味が無い。だから、今大人たちが行動をとってくれるようにデモ活動を行っている」そうだ。
デモ行動は、全ての人が取ろうとする解決策ではないかもしれない。でもこれだけ上も下も動いているのに、何も考えない、しない、で良いのだろうか。
一個人として出来ることはあるのか?
気候変動にちょっとでも興味を持ったことのある人は、牛肉が一番排出量が多いから避けるべきとか、ベジェタリアンの方が環境に優しいとか、聴くことはあるだろう。
確かに、牛肉は、牛が1頭育つために必要な飼料(=広大な土地での植物)を必要とし、自らガスを発し、そして最悪その飼育場所が原生林を伐採した場合は気候変動的な影響としては非常にマイナス面が多いだろう。
でも、赤肉を食べる場合だけではなく、それは牛乳、チーズと、関連した乳製品にも同じことが言えるため、「お肉」を食べているかどうかが問題ではない。
BBCが利用している調査によると、
例えば、週に1-2回程度以下のものを食べると、、
- チーズ30グラム = 310キロ石油の燃料で車を走らせ、また8分間のシャワーを272回浴びるのと同じ水の使用量。
- チキン75グラム、438キロ石油の燃料で車を走らせ、また8分間のシャワーを109回浴びるのと同じ水の使用量。
- アボカド半分 = 64キロ石油の燃料で車を走らせ、8分間のシャワーを54回浴びるのと同じ水の使用量だそうです。
つまり、赤肉をやめなくとも、週に1回のチーズをアボカドに変えてみるだけでも、環境への個人的なインパクトを減らせるかもしれません。(実際、チーズ好きな私からしたら、一つの行動の選択肢です。)
↑は各食材でグローバル平均を取って計算されたものだが、本当は住んでいる国ごとに、その国での食材がどこから来て、どんな過程で作られているかによってもだいぶ変わってきます。
同じ牛肉でも、ラテン・アメリカで生産された1キロ当たりのインパクトは、その他の地域よりも総じて高い結果になっています。(ちなみにこの研究では排出量と土地使用がアジアは圧倒的に少ないが、水使用は非常に高いことが個人的には気になります。)
また、国によっては、牛肉は国産が多いけれど、ラム肉は輸入が多いとなると、輸送の環境負荷から1キロあたりの悪影響がラム肉の方が大きい、ということにもなり得ます。
ここまで読んで、他の食材との関係が気になった方は、以下のBBCの記事の中にある40食品の計算機を試してみてください。
https://www.bbc.com/news/science-environment-46459714
英国で行われたデモ関連の記事はこちら:
https://www.theguardian.com/…/youth-climate-change-protests…