Category Archives: Musical Encounters – JP

A spark of serenity

こちらでは、随分久しぶりの投稿となってしまいました。

聴き手として好きなミュージシャンに関する発信は行ってきましたが、本日は初の自己紹介投稿。

期間限定の投稿となると思いますが、このサイトへの復活の想いも兼ねて、思い切ってこちらでもご案内いたします。

時々、課題山積みと思われる世の中において、ふと息抜きをしたりエネルギーチャージしたり、発想の転換になったりする場としての音の場。

相変わらず、私は未知なる挑戦も盛り込んだ内容となりますが、そんな場の一つになれたらと、皆さまにお会い出来ることを楽しみにしています。

配信、会場でのご参加のご予約はこちらから:
https://www.jazz.co.jp/LiveHouse/Smp/live_datail.html?LV_ID=1503&ID=118388

George Nagata

~ 歌声愛するピアニストが繰り広げる感情の旅 ~

ある寒い大晦日の夜、温かな雰囲気漂う会場でジャズを聴きに足を運んだ。

ピアニスト、永田ジョージさんの音色に初めて出会った晩だった。彼の音の何かが私を惹きつけ、一つ、また一つと東京の街でのジャズが吹き込まれたその演奏の旅を続ける初めの一歩となった。

ピアノから弾き出される音との感情の繋がりは、唯一無二のものと言えるだろう。その繋がりに惹きつけられ、ライブに何度も足を運んでしまう人も少なくないだろう。

そんなジョージさんにはもう一つ、素敵な才能が備わっている。粗削りの音の宝石を見つけ、その奏でる本人が未だ知らない可能性を引き出し、時には自分をも追い越す勢いで音の道案内をする才能だ。そんな時、彼らの声、楽器の音とピアノが絡み合い、情熱的かつ柔らかな音の世界を創り上げていく。

この能力はライブパフォーマンスに留まらない。

目の前で瞬間的に創られる音の高揚感や雰囲気に勝るものはないだろう。しかし、優れたエンジニアのサポートに恵まれているためか、その時々にぴったりなスタジオを選んでいるためか、その魔法はこうしたアーティストと制作したいくつものアルバムにも及んでいる。身近に感じるアーティストによるアルバムの中で、ついつい聴きたくなるアルバムの多くの制作に関わっているのは隠せない事実だ。

もう一つ公然の秘密は、ジョージさんの歌声にかける愛情だ。その愛は、現在30回を数え、100回を目指している「Vocal Crossing」シリーズに込められている。シンガーの伊藤大輔さんと共同企画し、毎回新たに2人のゲストシンガーを呼んで届けられるこのシリーズは、彼のプロデュース力を腕試しする場となっている。

そんなジョージさんのピアノは日々進化し、演奏の度に自由度が増していく。それに加え、時折のコーラス、ボイスパーカッション、そして稀に見るラップも、時にはその手で奏でられるメロディーをも超える存在感で届けられてくる。

演奏される和音からは、繊細で甘い音が聞こえてくるが、仲間とのコメディアンのようなやり取りは、同時に笑いのツボを擽ってくれる。これには、国内外の観客を楽しませてきた、ピアノにジョージさん、ギターに鈴木直人さん、そして盟友であるボーカリスト伊藤大輔さんから構成された「Triple Standards」を体験するのが一番だろう。

アメリカ西海岸でその音の土台を蓄積し、各大陸との音楽的な繋がりを持つジョージさん。次はどの土地、どの人との音が紡がれるのだろう。

永田ジョージさんのサイト:https://www.groovepockets.com/

YouTubeリンク:https://www.youtube.com/user/gnagata

Akina Sakata

ユルユルっとストイックなサックスプレイヤー

坂田明奈

Akina-chan black&white

ずっと紹介したいと思っていた、サックス奏者の坂田明奈さん。

一度でも明奈さんのサックスを聴いたことのある人は頷くだろう。

まるで、明奈さん自身がサックスになってしまったのではないかと思うほど、サックスと一体に、そして驚くほど情熱的に届ける音色。

彼女が創る曲は、込められた闇黒とも言える深い想い、キラキラと輝く希望の両面が見え隠れする。そんな素敵な旋律に加えて、丁寧に選び抜かれた言葉で綴られた曲の題名たちも、とても印象的だ。

きっと、その言葉を大切にする想いから、隠れ技のボーカルへの挑戦も生まれているのではないだろうか。彼女のジャズ・リーダーライブでは、ポロポロとその隠れ技を忍ばせているようなので、是非こちらも覗いてみたい。

まだまだ彼女のリーダー・ライブやオリジナルを生で聴く機会はそれほど多くはない。しかし、明奈さんのズルいところは、仲間のミュージシャンが創った曲やリーダー・ライブであっても、まるで我が物かのように自在にメロディと一体となり、その曲の魅力を伝えられるところだ。あれ、誰のリーダー・ライブだったかしら?と思うほどに。きっとこの魅力によって、共演者が彼女と一緒に曲作りをしたくなっちゃうのだろう。

時には魂を揺さぶる情熱、時にはキレッキレに弾むグルーヴ、時には雄大に包み込むような優しい音色で、常に200%音に込めているのが伝わってくる。その裏には、自分の音にストイックなところがあるのだろうなぁと、容易に想像ができる。

でも、本当はユルユルっとした時間を大切にする明奈さん。格好良いサックス披露の合間に聴くチャキチャキ関西弁の明るいMCは、いつも観客を和ませてくれる。これまたズルい、魅力の一つだ。初めてその音色とMCのギャップに出会い、語らうお客さんの感想を聴くと、ふふ、っと思わず心の中で微笑んでしまう。

百聞は一見に如かず。
是非一度、そのソウルフルでカラフルな演奏を、色々なバンドや会場でお試しあれ!

https://www.akinasakata.com/

https://ratelweb.wixsite.com/ratel

Atsuko Shinjo

アイルランドの大地の深みから語る声、新城温古さん。

最初に出会ったきっかけを忘れてしまうほど、いつの間にか繋がっていた温古さん。

一度占ってもらった時に、かつては騎士だったと言われたらしい。

まるで前世でも出会っていたかのように吸い寄せられた私たちだが、昔はアフリカ大陸の猫だったと信じている私と、どこですれ違っていたのだろう・・?一緒にサバンナを走ったのだろうか?

前世が騎士と聞いて妙に納得してしまう温古さんの歌声。現世(笑)は柔らかな人柄なのに、シュッと一本通った強さのある声。しかも、声だけを聴いていると、日本人としてというより、どことなくアイルランドの大地の風の音を運んでくるから不思議だ。

母親であり、臨床心理士でもある温古さん。

そのためか、自然と子供に話しかけるような優しいMCに、大人も子供もその世界に惹き込まれていく。曲の深いところに旅をさせてくれるので、この世を生きるも去るも包み隠さず見せてくれる。彼女には沢山のちびっ子ファンがいるが、それでも決して子供向けにアレンジしたライブではない。押しつけがましくないその語りと歌声は、難解なはずなテーマでも子供も受け入れてしまう不思議な魅力。以前、貴重にも私を素直だと言ってくれた温古さんだが、私はその真っ直ぐにメッセージを届ける温古さんが、むしろ大好きだ。

と、深くて暖かい音に包まれていることが多い温古さんのライブだが、たまにペロって子供みたいに舌を出しそうな明るさとグルーヴも届けられる。そんな時は、大人も子供みたいに身体を揺らせながら、上に行ったり、ぐるりと一周したり楽しんでいる。

母として、シンガーとして、人の心と向き合う人として、大好きな温古さん。

悪戯小僧と勇敢な騎士の顔が入り混じる温古さんが、次のステージではどの顔を多めに覗かせて音と物語を届けてくれるのか。また足を運べる日が楽しみだ。